岩橋玄樹くん、20歳のお誕生日おめでとうございます。

私は最近作家であるペレックさんの「ぼくは思い出す」という作品を知った。彼はその作品の中で自分の記憶と向き合っている。

今回私もそのようにして自分の記憶と向き合いたいと思う。

 

私は思い出す あの夏をステージに捧げた彼らのことを

私は思い出す 何の保証もないのに一生懸命踊り歌う彼らのことを

私は思い出す ファンのためにと言った彼のことを

私は思い出す 笑顔で舞台に立ち続ける彼を

私は思い出す 彼との思い出がいつも楽しいことばかりではないことを

私は思い出す でも彼はいつも懸命ということを

私は思い出す 彼らは儚いということを

私は思い出す 彼らはいつも苦しみを、悲しみを、隠していることを

 

 

私が思い出す彼は、いつも笑顔で、でもたまに泣いていて、怒っていて。それでも彼はいつも一生懸命。人生で一度きりの青春をアイドルに捧げ、画面の向こうで、誌面の上で、ステージの上で、キレイな汗を流している。そんな彼が、私が誰よりも先に思い出す彼が、今日10代を卒業して20歳になる。

 

そして、また私は思い出す。彼が白い肌を保とうとしてくれているのはファンのためだと言ってくれていることを。好きなタイプはアヴリルラヴィーンのようなブロンド美女なのにファンのみんなは彼女だと言ってくれる彼を。

 

 私はどうも彼から離れなれない。何故だかわからない。彼が言ってくれる「ファンは彼女だよ」「愛してる」その言葉を真に受けてるわけでもなくて、まして、付き合いたいとも思わない。でもきっと、ファンのことを大切に想ってくれているのだろうなとそこから感じとれるから離れられないのだと思う。彼が18歳になったとき、18歳になったからセクシーさをだすと言ってくれた。ファンのために。

 

そんな彼の20代が今日から始まる。私はとても楽しみだ。彼はきっと常に進化してファンを魅了し続けてくれるから。彼がこの舞台から降りない限り。私はそんな彼をずっと見ていたい。

 

私は語彙力をつけることが目標だ。もうモヤモヤして言葉に表せないのはつらい。彼はいまどんな目標をたてているのだろう。私には知るすべもない。しかし、彼がどんな目標をたてていたとしても共通して言えることがある。どんなに苦しい立場になって、どうしようもなくなっても、大勢のファンがいるのだということを思い出してほしい。いつももらっているものを恩返しできる時は、きっと彼から与えてもらってる分、ファン一人ひとり返すから。だから、君の目標や夢はなるべく公表してほしい。手伝える限り手伝いたいから。

 

 

 

アイドルは儚い。散るときは一瞬だ。私ですら何度か散っていく人たちを見ているのだからアイドルである彼はもっとアイドルは儚いものだと知っているだろう。

 

でも、私は思い出すんだ。きれいな汗を流すキミのことを。